自分で作ってこんな家が出来ました
(^o^)
【 家作りの目次 】
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全景(東南方向から)
平成16年5月撮影
全景(南西方向から)
写真が繋がらないので、2枚に分けました(^^ゞ
設計、基礎工事から、木造軸組み、屋根、外壁、内装、電気配線に至るまで、個人の手作りによるものです。
1、2階、ロフト合わせて42坪。熱交換24時間換気システム、ペアガラス樹脂サッシによる台形出窓4箇所、トップライト3箇所付きです。
内装は、出来るだけ自然素材をということで、無垢の羽目板と珪藻土を主体にしています。
各部の様子
玄関とアプローチ
引っ越して住み始めた直後の玄関の様子
入り口のデッキはまだ仮設のもので、後日、広めのウッドデッキを作りました。
ちなみに上の写真(左)は平成16年のものですが、平成26年現在は南側に屋根付き2階建てのウッドデッキテラスなどを増設して、こんな感じになっています。↓↓
これは玄関に至るレンガ敷きのアプローチです。アプローチももちろんDIYです。
家の南側には2階建ての屋根付きテラスを増設しており、1、2階ともウッドデッキの床になっています。
ここは陽当たりが良いし屋根もあるので、ご近所さんとビールを飲んで語り合ったりするのに丁度よい、お気に入りの半外空間となっています。
さらに令和4年現在の庭は、前年に芝生を造成したのでこんな感じ。 妻が大の花好きなので・・・(^_^;
2階テラス (大型のベランダ)
2階テラスは、2階にあるリビングから直接出ることでき、巾5m、奥行き2.4mあるので、春~秋はここで夕食を食べたり焼肉をしたりするのに丁度良いです。
透明ポリカの屋根がついているので、雨に濡れる心配なく、洗濯物干しにも最適。
周囲は山林なので、仮に突然クマが出てきたとしても、2階なのでその点は安心 (^_^;
柵にはプランターを5個配置し、憧れの『ヨーロッパの田舎の家』の雰囲気を目指しています。(^^ゞ
2階テラスから庭を見下ろすとこんな感じ。(令和4年現在)
廊下
玄関を入って廊下を進んでいきます。
右側にドアが2つあり、8畳と6畳の部屋があってピアノが置いてあります。
廊下の巾は4尺(1m21㎝)なので、実寸1m5㎝くらい。
廊下の壁は、腰壁から上は珪藻土です。
廊下に面した西側の窓は3枚連続しているのでかなり明るいです。
縦開き部分には開閉式の網戸(自作)を取り付けました。
階段
これは階段登り口附近
踏み板は青森ヒバの無垢の厚板(45ミリ)で、安定感があり、ほんのりとヒバの香りがします。
壁はホワイトウッドの無垢の羽目板で、色が白っぽいために光を反射してかなり明るく感じます。
壁のあちこちに、壁の厚みを利用して、このような壁面飾り棚(ニッチ)をつくりました。
横からアクリルガラスを溝にスライドさせてはめ込んでいるため、中に埃が入らず、その日の気分応じていつでも中身を交換できます。
これらもそのひとつ
階段の吹き抜け部の様子
東側に3枚連続の窓があり、午前中は朝日が入ってとても明るくなります。
階段の勾配は最も快適な約38度で、比較的ゆるく、一枚の踏み板の幅も27cmあります。
また、途中、約一畳の踊り場で折り返すようになっているため、階段の上り下りにあまり恐怖感はありません。
2階リビング
約18畳のLDKです。
わが家のリビングとキッチンは2階にあります。そのほうが眺めがよくてイイ感じ(^^)
ちなみに上の写真は、まだ2階テラスを作る前でした。
猫を飼っているため、床は複合フローリングにしましたが、壁は羽目板と珪藻土。天井も無垢の羽目板です。
2階リビングの東側台形出窓でくつろぐ猫たち
窓はすべて、断熱ペアガラス樹脂サッシで、今のところ結露が見られません。
台形出窓は部屋としての広がりが感じられて、小物を飾ることもできるので是非ほしいものです。
ハウスメーカーのオプションだと、1個50~60万円もするこの出窓も、自分でつくれば材料費だけなので、贅沢に4個も取り付けました。(^o^)
火打ち梁(水平方向の歪みを防止するため、梁と桁の間に斜めに取り付ける部材)は、リビングのトップライトに至る一部が吹き抜けのため現し(あらわし)となっており、部屋のアクセントのひとつです。
観葉植物をハンギングするとき便利
天窓(トップライト)
わが家には天窓が3か所あり、これはリビング吹き抜け部分の天井に設けたトップライト
これがあるため、リビングの窓から離れた奥の部分にも光が行き届きます。
下からヒモを引いて、手動でスダレを上げ下げできるようにしました。(^^ゞ
その後、巻き上げ式のロールカーテンに変更。これも手作りです。
下からヒモを引いて日除けするのは同じですが、ヒモを解放すると「ゴム動力」でロールカーテンが巻き上げられて収納される仕掛け。
「オーニング」のような感じにできました。(^^)v
キッチン
2階のLDKに設置した対面式システムキッチン
幅255cm、引き出し式収納、ジャンボシンク、ガラストップの内炎バーナーコンロです。
右側のサイドパネルに見えるのは、石油給湯器のリモコンで、ここからボタンひとつで、1階にあるお風呂を自動で沸かします。
上記右(下)の写真は、対面キッチンからリビング側を見たところ。
2階リビングの内装も、やはり羽目板と珪藻土です。
ロフト階段と、階段下収納
2階リビングからロフトへ上がるためのロフト階段。
少ない設置スペースで済み、かつ、梯子と違って前向きで上り下りできるよう、『互い違い階段』です。もちろん手すり付き。
階段下収納として、引き出しを6段作りました。
24時間換気システム
熱交換換気システムを、材料だけ買って、自分で取り付けました。
左の写真が、部屋の汚れた空気の吸出し口、右の写真が、外の新鮮な空気の吹き出し口(各部屋に設置)です。
天井裏を断熱ダクトで配管し、部屋の暖まった空気の熱の大半を逃がさずに、空気だけ入れ替えることができるというものです。
寝室
2階寝室の壁と出窓。
寝室は、壁も天井もすべて無垢の羽目板です。 すべて木で囲まれているので、どこかのリゾート地のロッジにでもいるような雰囲気。
寝室のトップライトと間接照明
この照明は、寝室内の3箇所にスイッチを設けたので、どこで寝ていても便利に操作できます。
自分で電気配線をすれば、こういうことも自由にできます。
建具
建具(ドア・引き戸)は全部で8枚ありますが、6枚が既製品、2枚が手作りです。
例として、上の写真の1枚目が既製品(トイレと洗面所のドア)、2枚目が手作り(納戸の引き戸)
なお、既製品のドアは、枠の垂直・水平さえきちんと確認すれば、取り付けは極めて簡単にできます。
左側の壁に見えるのは、家の形をしたニッチです。その下は猫専用トイレで、ニオイがなるべく部屋に出てこないようにしてあります。 なお、この壁は全部珪藻土
洗面脱衣所
1階の洗面脱衣所 広さ3.8畳あります。
なお、水周りの工事は大半が外注ですが、排水管敷設やトイレの地下部分の設置などは、基礎工事などに合わせて自分で行っています。
お風呂
お風呂は手作りが難しそうだったのと、防水や保温の点で安心なことから、ユニットバスにしました。
定価よりけっこう値引きしてゲットできるので、変に手作りするより安上がりかも?
設置は業者さんですが、その前に、断熱材や配管・配線など自分でやる作業をすべて終えておきます。
以上でおしまい
家作りの作業は、生コン打ちや棟上げなどの際に友人たちに手伝ってもらいましたが、その他は基本的に一人で黙々と・・・。しかし建築途中の家の中で何度も寝泊りしたり、友人たちを呼んで宴会したりしていました(^^ゞ
工事は平成6年秋から始めましたが、本業多忙や遠隔地への転勤などでほとんど作業が進まなかった時期もあり、また、例年冬は積雪で現場に近づけないためお休みとなり、何度も中断をはさみながらも、平成16年春には一応の完成となりました。
かかった費用は材料費と外注工事費(水道工事など)全部含めて約860万円 その時々の給料・ボーナスから支出してきたため、ローンはありません(^^)v 長い期間がかかったことで、かえって予算面では良かったかもしれません。
また、在来工法(木造軸組み工法)を採用したため、早い時期に屋根ができてしまうことから、工事に長期間かかっても雨にさらされることが少なく、作業の進捗が遅いセルフビルドには好都合でした。 床から順に作っていくツーバイフォー工法では、屋根まで達するまでに合板が何度も雨にさらされることになってしまったでしょう。
氏家誠悟(seigo uziie)
2004年からこのサイトを運営している個人です。自分で家2棟、小屋2棟をセルフビルドしました。「自分でわが家を作る本。」の著者です。
自分で住処を作れるようになろう!
DIYで本格的な木造建物を作る方法を、動画で詳しく解説したDVDです。 私の作品です。
ご自分で家を建てるために、きっとお役にたつと思います。